tamari

ライター:たまり

台湾華語と台湾語の波間を漂う日本人。
ブログ「台湾語がちょびっと話せるよ!」で、たまりワールド炸裂中!

夯:焼く→熱い→ホットな→いけてる

hang


hāngㄏㄤ
あつい、ホットな、いけてる


 

みなさま、台湾の映画やドラマ、或いは雑誌や新聞などを見ていて、なんじゃこりゃあ?というような言葉にでくわすことはないでしょうか。それも、宣伝文句とかキャッチフレーズとか雑誌などの見出しとか、大事なトコロでぶちかまされることも多かったりしませんか?

ああ、自分の中国語もまだまだだ(涙)とあわてて辞書をひく。でも載ってなーい。辞書には載ってなーい。という経験もおありでは?

普通の中日辞典をひいて載ってなければ、まず、愛知大学編の『中日大辞典』をひいてみてください。台湾には古い言葉が残っていることが多く、古い言葉を多く収録しているこの辞書には載っている可能性もあります。

そこにも載ってなければかなりの高確率で台湾語由来。私が台湾語の勉強を始める前に出会った言葉で、自分の中国語読解力に自信を無くしそうになった3大語彙が次の3つです。まるで普通の中国語のように静かーにしれーっと使われているんですもの。

1位 
2位 羅漢腳
3位 嗆聲

今日はその中から堂々第1位の“(hāng)”を取り上げます。

(1)周杰倫(ジェイ・チョウ)主演の映画『功夫灌籃(カンフーダンク)』(2008年)。

映画のいっちばん最初にこんなキャッチフレーズがドドーンと出てきます。

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還是灌籃最夯

「やっぱりダンクが」まではわかるのに、最後の“”がわからない。中日辞典をひいてもそれらしい意味がない。中国語の読解力に対する自信がガラガラと崩れていきました。答えはそう、

「やっぱりダンクがいけている!」

そしてこれが台湾語“(hang/ハン)”(あぶる、焼く)の音訳系スラングだと知って、スラングハンターたまり、猛然と台湾語の勉強を始めたのでした。

 

(2)2018年の台湾ドラマ『艾蜜麗的五件事』第10集。

艾蜜麗の親友、戴芊惠と弟の艾偉力がお互いの好きなゲームのことを話している場面です。

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這個現在超夯的
(このゲーム今めちゃめちゃ人気なんだから)

 

(3)台湾のコンビニでは冬になると焼き芋が登場します。

たまりが台湾ファミマで買った焼き芋は“夯蕃薯(hāngfānshǔ)”(他のコンビニでもそう言うのかは不明)。こうなるともうスラングの域を超えているような気もします。

↓の写真はその焼き芋の宣伝チラシ。

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夯番薯 現烤最夯
(ファミマの焼き芋 ココで焼くからアッツアツ!)
「熱い、ホッカホカ」と「人気がある、イケてる」をかけています。うまい!