学習方法や言葉と文化の関係等、台湾華語にまつわるあれこれ、たくさんお伝えします!特集記事の解説も、ここでまとめて読めますよ!

第三声がない?!

違和感の正体

中国語のレッスン用教材の例文を台湾人同僚に発音してもらっている時、ちょっとした違和感がありました。その違和感の正体は、何と……

第三声がない!

もちろん、この言葉には少し説明が必要です。

中国の場合

中国の中国語(普通話)では、第三声の後ろに他の音が続く場合、次のように変調しますね。

A:三声+三声→二声+三声
B:三声+三声以外→半三声+三声以外

三声と半三声は、次の図のような関係になりますが、最後を少し上げる完全な形の三声は、上のAB以外の場合、つまり三声で終わる時にしか、出てこないのです。

sansheng p

台湾の場合

ABの変調の規則は、台湾の中国語(華語)でも同じ。では、何が違うかというと、

第三声がない!

今度は、どういう意味か、おわかりいただけたでしょうか?

台湾人同僚は、第三声が最後に来た時も、最後を上げずに、半三声のように発音していたのです。

その後、注意して聞いてみると、他の同僚も、TVドラマの出演者も、やっぱり同じ。ある語学学校の教科書でも、「台湾華語の特徴」として紹介されていました。

中国普通話と台湾華語を比較するとこうなります。

sansheng bijiao

正しさの基準はあいまい

つまり・・・

「台湾華語の三声=中国普通話の半三声」

という関係だったのですね。

最後をちょっと上げる第三声を練習した後で、低いままで終わる半三声に慣れるのはちょっと大変なので、台湾では最初から、ぜーんぶ半三声の調子で練習した方がいいのかもしれません。

こんな風に言うと、「上げないのが正しい三声」と、台湾人同僚に叱られそうですが。

なお、台湾でも台湾華語の先生の資格試験では、第三声の最後を上げて発音することを求められるそうです。そのため、語学学校では、「上げなさい」と指導されることも多いようです。

第三声で終わる時に、最後を上げるか上げないか、どちらが「正しい」のかという議論は、きっと意味がないのでしょう。

(まめ/日本人スタッフ)