日中対照用語集

留学中は、学校だけでなく、街中があなたの教室!
飲食店で、友達のお家で、スーパーやコンビニで、とにかくたくさん中国語を使いましょう

日中対照用語集:台湾華語でも使われる台湾語由来の言葉

台湾の人たちが話す台湾華語には、教科書には載っていない言葉も時々出てきます。その中でよくあるのが、台湾語由来の言葉。そこで、普段、台湾語を使っていない華語話者でも、「これは台湾語で言うことがある」という言葉を集めてみました。

なお、この用語集は、台湾華語と台湾語に関する信頼性の高い情報を、長年ブログ等で発信されているたまりさんがまとめてくださったものをベースに、PAPAGOのスタッフが一緒に検証しながら整理したものです。


見慣れない・聞き慣れない言葉があったら▶

このリストのまとめ方▶

tamari たまり:台湾華語と台湾語の波間を漂う日本人。ブログ「台湾語がちょびっと話せるよ!」で、たまりワールド炸裂中!

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◎日本語の部分のリンクをクリックしていただくと解説記事が読めます。(解説は随時追加します)

たまりさんの解説記事をまとめて読▶

◎文字の色分けは以下の通りです。
台湾語の漢字
華語の読み方で台湾語の音を再現するための当て字
台湾語のピンイン
台湾華語のピンイン

◎台湾語のピンインの読み方は、華語のピンインとかなり異なります。正しい読み方を知りたい方は、以下のページの教材を参考にしてください。


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飲食

(1) 蚵仔煎ô-á-tsian オアジェン/カキオムレツ

(2) 碗粿uánn-kuéワーグイ・uánn-ké ワーゲー/米をすりつぶして蒸し上げた台南伝統の小吃の一つ

(3) 肉圓bah-uân バーワン/肉餡をデンプンの粉で包んで蒸した料理
ròuyuánと発音されることもある

(4) 芭樂pua̍t-á ・pa̍t-á バッラー(台湾語の漢字は“菝仔”)/グアバ
bālèと発音されることもある

(5) 旺來ông-lâi オンライ(台湾語の漢字は“王梨”)/パイナップル

(6) 菜頭tshài-thâu ツァイタウ/大根
càitóuと発音されることもある

(7) 古早味kóo-tsá-bīゴザビ懐かしい味、伝統の味
gǔzǎowèiと発音されることもある

(8) 辦桌pān-toh バンドー/宴席を設ける
bànzhuōと発音されることもある

(9) 賈霸 /tsia̍h-páジャッバー(台湾語の漢字は“食飽”)/お腹いっぱいになる
jiǎbàと発音されることもある

(10) QQ /モチモチ
※ローマ字がそのまま読まれる

人の性格や評価

(1) 緣投iân-tâu エンダウ/かっこいい、イケメン

(2) suí スイ/きれい、クール
※華語字幕でよく見る漢字:美/水

(3) 古錐kóo-tsui ゴーズイ/かわいい

(4) tshài ツァイ/好みのタイプ
※通常、càiと発音される

(5) 少年siàu-liân シャウリエン/若い

(6) 恰北北tshiah-pê-pê チャーベーベー(台湾語の漢字は“刺耙耙”)/気の強い女子
qiàběiběiに台湾語の変調ルールを適用して、qiàběibéiのように発音されることもある
解説

(7) 三八sam-pat サムバッ/ふざけた、ばかな、水くさい
※通常、sānbāと発音される

(8) 鐵齒thih-khí ティキー/強情っぱり、迷信を信じない
tiěchǐと発音されることもある

(9) 臭屁tshàu-phuì ツァウプイ/ホラをふく
※通常、chòupìと発音される

(10) 龜毛ku-moo グーモー/細かすぎ(てめんどくさい)
guīmáoと発音されることもある

(11) 白目pe̍h-ba̍k べーバッ/KY
báimùと発音されることもある

(12) 北七pe̍h-tshi ベーチー(台湾語の漢字は“白痴”)/バカ
※通常běiqīと発音される

(13) 俗辣tsut-á ズッアー(台湾語の漢字は“豎子”)/臆病者、腰抜け
súlàと発音されることもある
※華語字幕でよく見る漢字:孬種

(14) 機車ki-tshia ギーチアー(元の台湾語は下ネタ系)/うざい
※通常、jīchēと発音される

(15) 幼齒iù-khí イウキー/幼い
yòuchǐと発音されることもある

(16) 假掰ké-pài ゲバイ(“掰”の元の台湾語は不明)/かっこつける
jiǎbāiと発音されることもある

(17) 奧步àu-pōo アウボー(台湾語の漢字は“漚步”)/卑劣な手段
àobùと発音されることもある

気持ち、認知

(1) 好康hó-khang ホーカン(台湾語の漢字は“好空”)/ラッキーな、お得な
hǎokāngと発音されることもある

(2) 爽啦Sóng–lah ソンラ/やったぜ!
shuǎnglaと発音されることもある

(3) 甘心kam-sim ガムシム/ ~することをいとわない

(4) sueスエ/ついてない
解説

(5) 鬱卒ut-tsut ウッズッ/ユウウツ、気が沈む
yùzúと発音されることもある

(6) 毋知m̄ tsai ムーザイ/知らない

会話、コミュニケーション

(1) 食飽未tsia̍h-pá–buē ジャバーベー/ご飯は食べましたか?(こんにちは)

(2) 多謝to-siā ドーシャア/ありがとうございます

(3) 乾蝦感謝 kám-siā ガムシャー/感謝する、ありがとう
gānxiāと発音されることもある

(4) 免客氣bián-kheh-khì ベンケーキー/どういたしまして

(5) 歹勢pháinn-sè パイnセー/ごめんなさい

(6) 秀秀siohsioh ショッショッ(台湾語の漢字は“惜惜”)/よしよし

(7) 吐槽thuh-chhàu トゥツァウ(台湾語の漢字は“黜臭”)/ツッコむ
※通常、tùcáoと発音される

(8) 鷄婆ke-pô ゲーボー(台湾語の漢字は“家婆”)/余計な世話を焼く
jīpóと発音されることもある
《解説》

(9) ㄍㄧㄥ/king ギン(台湾語の漢字は“弓”)
/無理する、強情を張る
※ㄍㄧㄥのピンインはgīngだが、華語にこの音節の文字はない

(10) 嗆聲tshiàng-siann チアンシアn(台湾語の漢字は“唱聲”)/警告する、脅かす、煽る
qiàngshēngと発音されることもある
※“”だけで使うことも多い

(11) 噹・ㄉㄧㄤ /ディアン(元の台湾語は不明)/皮肉を言う、文句を言う
dāng・diāngと発音されることもある
解説

(12) 碎碎念se̍h-se̍h-liām セーセーリャム(台湾語の漢字は“踅踅唸”)/小言を言う
※通常、suìsuìniànと発音される

(13) liām リャム/説教する
※通常、niànと発音される
※台湾語の踅踅唸se̍h-se̍h-liāmから来ている

(14) 唬爛hó͘-lān ホラン(台湾語の漢字は“虎𡳞”)/でたらめを言う、騙す
※通常、hǔlànと発音される

(15) 奧客àu-kheh アウケー(台湾語の漢字は“漚客”)/いちゃもんをつける客
àokèと発音されることもある
解説

(16) 伴手禮phuānn-tshiú-lè ポアnチウレ/手土産
※通常、bànshǒulǐと発音される

(17) 沒揪bô tsio ボージウ(台湾語の漢字は“無招”)/誘わなかった
méi jiūと発音されることもある
※“揪”だけが台湾語由来の当て字。それに華語の“沒”がつけられた。

社会、仕事

(1) 柑仔店kám-á-tiàm ガムアーディアム/よろずや、雑貨店
※華語字幕でよく見る漢字:商店・雜貨店

(2) 透天厝thàu-thinn-tshùタウティnツー/一軒家
tòutiāncuòと発音されることもある

(3) 頭路thâu-lōoタウロー/仕事

(4) 頭家thâu-keタウゲー/社長、店の主人

(5) 總舖師tsóng-phòo-sai ゾンポーサイ/メインシェフ・料理長

(6)・ㄑㄧㄠ/tshiâu チアオ(台湾語の漢字は“”)/調整する
qiáo・qiāoと発音されることもある
《解説》

(7) 尾牙bué-gê ボエゲー・bé-gê ベゲー /忘年会
wěiyáと発音されることもある

(8) 凍蒜tòng-suán ドンスアン(台湾語の漢字は“當選”)/当選する
dòngsuànと発音されることもある

(9) 抓耙仔jiàu-pê-á・liàu-pê-á ジャウベアー・リャウベアー/スパイ、密告者
解説

その他

(1) 阿公a-kong アゴン/おじいちゃん

(2) 阿媽阿嬤a-má アマー/おばあちゃん

(3) 牽手khan-tshiú カンチウ/妻

(4) 羅漢腳lô-hàn-kha ローハンカ/適齢期を過ぎても独身の男性
※台湾語の“羅漢跤仔lô-hàn-kha-á”からきている
※通常luóhànjiǎoと発音される

(5) 西北雨sai-pak-hōo サイバッホー/スコール、激しいにわか雨、夕立
xīběiyǔと発音されることもある
《解説》

(6) 哇塞guá-sài ワッサイ・ワッセー(元の台湾語は下ネタ系語彙)/うわあ、マジ?、すげえ
※通常wāsāiまたはワッサイ・ワッセーと発音される

(7) 撇步phiat-pōo ピエッボー/いい方法、コツ
piěbùと発音されることもある

(8) hang ハン/ホットな、イケてる、流行っている
hāngと発音されることもある
※台湾語“hang”(焼く、炙る)の当て字だと思われる

(9) 好家在hó-ka-tsài ホーガーザイ(台湾語の漢字は“好佳哉”)/幸い
hǎojiāzàiと発音されることもある

(10) 出頭天tshut-thâu-thinn ツッタウティn/苦境を脱する、立ち上がる
chūtóutiānと発音されることもある

(11) 强强滚tshiâng-tshiâng-kún チャンチャングン(台湾語の漢字は“冲冲滚”)/にぎやか、イケイケどんどん

(12) 英英/櫻櫻美代子îng-îng bô tāi-tsì インインメイダイズ・インインボーダイジ(台湾語の漢字は“閒閒無代誌”)/暇ですることがない
yīngyīng・yīngyīngměidàizǐと発音されることもある

(13) 霧煞煞bū-sà-sà ブーサーサー(台湾語の漢字は“霧嗄嗄”)/はっきりしない、あいまい

(14) 三不五時sam-put-gōo-sî サムブッゴーシー/四六時中、不定期に
※通常sān bù wǔ shíと発音される

(15) ~透透thàu-thàu タウタウ/~し尽くす
~tòutòuと発音されることもある

(16) 出tshut-pau ツッバウ/失敗する、やらかす
※通常chūbāoと発音される
※“”だけが台湾語由来。それに華語の“出”がつけられた。
《解説》

(17) 槓龜kòng-ku コンク(台湾語の漢字は“摃龜”)/クジなどがはずれる
gàngguīと発音されることもある
《解説》

(18) 母湯m̄-thangm タン(台湾語の漢字は“毋通・不通”)/だめ、できない
※通常mǔtāngと発音される

(19) 那A安捏ná ē án-ne ナエアンネー(台湾語の漢字は“哪會按呢”)/なんでこうなるの

(20) ㄎㄧㄤ/khiang キャン(元の台湾語の漢字は不明)/イッテル、トンデル、プッツン
※ㄎㄧㄤのピンインはkiāngだが、華語にこの音節の文字はない

見慣れない・聞き慣れない言葉があったら

一口に「台湾華語の中に、台湾語の語彙が時々出てくる」と言っても、私たち外国人が出会う状況は、次のように様々です。

A.映画やドラマ、バラエティ番組等で、聞こえてくる言葉と字幕の言葉が明らかに違う→台湾語の語彙が字幕では台湾華語に「翻訳」されている。

B.台湾華語の本やニュースサイト、ブログ等に出てくる語彙を、華語の辞書で調べても出てこない。→台湾語の漢字がそのまま書かれているか、台湾語の音を再現するために、似たような音の華語の漢字が当て字として使われている。

C.台湾の人が華語を話している途中で、突然聞いたことがない単語が出てくる。話している本人に聞いても、それをどんな漢字で書くかがわからない。→無意識で台湾語をはさんでいる。

ある事柄を華語で表すか台湾語で表すか、漢字で書かれた語彙を台湾語の発音で読むか華語の発音で読むかは、年齢や普段どのくらい台湾語を使っているかによっても違いますし、どの程度台湾語らしく発音するかについても、かなり個人差があります。また、ひとりの人でも、場面や文脈によって使い分けたりもしています。

それを外国人が全部理解するのはちょっと大変ですが、そういう簡単なルールでは説明できない多様性こそ、言葉の自然な形なのかもしれません。それも台湾華語を学ぶ面白さと言えるでしょう。

台湾華語の中に、見慣れない・聞き慣れない言葉が出てきた時には、ぜひこのリストを参考にしてください。

このリストのまとめ方

1.台湾華語でも使われることのある語彙を、以下のような方針で集めました。
①台湾華語の辞書(教育部國語詞典、萌典等)にも掲載されているもの
②『自由時報』等の華語のニュースサイトでも使われるもの
③旅行中の会話やドラマのセリフ等、日本人学習者が比較的接する機会が多いと思われるもの

2.台湾語のピンインは、教育部の『臺灣閩南語常用詞辭典』を参考にしています。(『臺灣閩南語羅馬字拼音方案』に基づくものです)

3.台湾語のピンインの後のカタカナは、台湾語を学んだことがない方のために便宜的に書いたもので、実際の発音とは少し異なります。

4.台湾語の漢字は、様々な表記が混在していますので、教育部の『臺灣閩南語常用詞辭典』を参考にしながら、比較的スタンダードだと思われるものを記載しました。

5.同じ漢字を台湾語で読むか華語で読むかは、世代や場面によっても異なりますので、この用語集では、映画やドラマ等で集めた例とPAPAGOの台湾人スタッフ4名(20代~30代)へのアンケート結果をもとに整理しました。